- スタッフ日記
- 研修レポート
興味があるから上達する
昨日から実施している岡山工芸での段階的実習。参加されている皆さんの作品がどこまで進んでいるのか、ワクワクしながら様子を見に行ってきました。
今回参加されている方々は、伝統工芸に関心があり、できればそういった業界で働きたい!と希望されていることもあり、体験も真剣そのもの。手描き友禅の難しさはいろいろありますが、染料の滲みをいかにコントロールするか?これが一番かと思います。滲み防止剤を入れると、染料の粘度が増し滲まないようになりますが、逆に防止剤を入れすぎると、ドロドロになってしまい塗れなくなってしまう。1滴、1滴、防止剤を加えては、筆でかき混ぜたときの手の感覚などを頼りに調整していくのですが、初日の昨日は、皆さん頭をひねりながら、何度も何度も調整されていました。
写真は本日撮影させていただいた2日目製作進行中の作品写真ですが、青丸の箇所が昨日、赤丸の箇所が今日彩色されたものとなります。昨日は線をはみ出してしまったり、色に若干のムラがありましたが、本日は綺麗に線の縁ギリギリまで塗りつつ、ほぼ滲んでいません。参加された皆さんに本日お話を少し聞きましたが、「めちゃくちゃ楽しいです!」と興奮気味に語ってくださり、実習を企画した我々スタッフも嬉しくなりました。明日が最終日となりますが、この後どこまで美しい作品に仕上がっていくのか、スタッフ一同ワクワクしています。